大崎ネットニュース  Oosaki Net News

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11月18日(土)

相談電話、受付時間を延長
 いじめ対策を強化 大崎市教委


 大崎市教育委員会は、同市内からいじめを苦に自殺を予告する手紙が文部科学省に届いたことを受け、当初12月から始める予定だった電話相談「大崎いじめホットライン」の受け付け時間拡大を17日からスタートさせた。また、大崎いじめゼロキャンペーン実施本部(本部長・伊東敬一郎教育長)を設置、いじめ対策を強化する。

 「いじめホットライン」は、市役所本庁舎前の市青少年センターに開設され、平日の午前9時から午後5時まで受け付けていた。これを午後9時まで延長する。午後9時以降や土・日曜日、休日は留守番電話となる。

 市は、ホットラインの電話番号や受け付け時間を書いたカードを作成、市内の小・中学生全員に配った。またセンターは保護者の相談も受け付けており、家庭向けに文書も配布した。

 いじめゼロキャンペーン実施本部は、教育委員会の課長や指導主事ら11人で構成、いじめ対策の迅速な対応、実態把握に努める。

 実態調査は、各学校が毎月実施して教育委員会に報告することにした。最初の調査は小学6年生、中学1・2年生を対象に行ったが、文部科学省の指示で実施した調査項目のほか、独自の項目も加えて実施した。

 16日には、臨時の校長会を開いて指導の徹底や実態の把握に努めるよう指示をしたほか、24日には、教職員を対象とした研修会を岩出山スコーレハウスで開催する。

 


=コラム=
 教育は耳で聞くより


 いじめを苦に自殺を予告する手紙が、大崎市内から文部科学省に届いていたことがわかり、教育委員会や現場では、緊張して対応に追われた。該当しそうな生徒は把握されていないが、改めて、いじめの問題に思いを巡らさざるを得なかった。

 さて、いじめは先進各国でも共通の問題で、何も日本が特別というわけではないが、いろいろ情報に接していると、欧米に比べ学年が上がっても数が減らなかったり、いじめを傍観する生徒が目立つのが特徴らしい。

 傍観者が目立つ。

 ん〜。かかわらなければ巻き込まれないか。でもなぁ。わたし自身、社会人になっても、そんな態度を取ったことがないなんて、きっぱり言い切れないものなぁ。子供のことばかり議論になっている気がするが、大人だってどんな振る舞いをしているのか、もういっぺん、棚卸しして考えてみるべきかも…。

 ところで、いじめの解決についてだが、欧米では、生徒たちが直接、解決にかかわるシステムを導入して成果を挙げている例もあると聞く。たとえば、相談窓口を生徒たちが設け、間に入っていじめをやめさせるといったこともあるらしい。

 子供たちが直接かかわるやり方が日本でうまくいくかどうかは、わからない。十分な指導も必要だろう。

 でも、この国では、子供たちが身をもって学校社会にかかわる体験が少なすぎるのではないだろうか。

 自ら問題を生徒たちが考え解決していく力を養うことこそ、民主教育の根幹だろう。教育効果は耳で聞くより、実体験の方が勝っていると思うのだが…。





11月17日(金)

出先機関再編に賛否
 県北部の市・町長と村井知事が意見交換


 地方出先機関の再編を目指す県は17日、石巻を含む県北部の市長、町長と村井嘉浩知事が直接意見を交わす会議を登米市内で開催した。県の示した再編案に基本的に賛成する意見と反対する意見があったほか、「出先機関を廃止して市町村の自立を促すべき」とする意見もあった。

 県は今年7月、地方機関再編基本方針の素案をまとめた。それによると、県北部では現在5つある出先を大崎・栗原・登米と、石巻・気仙沼本吉で2つにまとめる案と、大崎・栗原、登米・石巻・気仙沼本吉にまとめる2案を示し、再編を平成20年度に実施するというものだ。

 統合は、市町村合併が進んだことが背景の要因の1つだが、代理出席だった色麻町、美里町は基本的に理解を示しながら、「合併支援や現場支援体制を低下させないでほしい」と要望した。

 一方、気仙沼、本吉地方では試案に反対する意見が強く、鈴木昇気仙沼市長は実施時期について「三陸道が開通して交通体系が整備されたあとでもよい」と語った。

 また、大崎市の伊藤康志市長は「道州制を視野に入れて、地方機関を廃止して権限、財源、人材を市町村に与えるべきで、実施するなら5年ぐらいで一気に取り組んでもよいのでは」と語っていた。

 村井知事は「皆さんの意見を聞き、柔軟に対応をしていく」などと語っていた。

 県は基本方針を本年度中に決定し、来年度に地方機関の本所・支所機能の具体的な業務分担を決める作業に入る。

【写真・村井知事に意見を述べる伊藤大崎市長(右)】




26日ごろ調査票を配布
 40歳以上を対象に健康調査 大崎市

 大崎市が東北大大学院と共同で実施する市民健康調査は12月1日現在で実施され、調査票の配布が26日ごろから始まる。

 調査票は、行政区長が対象者にそれぞれ配布する。調査は40歳から64歳までと、65歳以上に分けて実施する。調査するのは病歴や健康状態、食生活、心の状態などで、65歳以上については、介護予防に関するチェックリストもある。調査項目数は、いずれも15。

 記入した調査票は、封印して市健康推進課へ郵送する。集計・分析は東北大大学院で行う。

 調査は、市民の実態に即した健康推進事業を展開するのが目的。同課では「有効な施策に役立てるため、回収率を高めたい。12月15日までポストに入れてほしい」と協力を呼びかけている。

 健康推進課と各総合支所保健福祉課は、市民健康調査に関する相談窓口を26日から来月10日まで開設する。時間は午前8時半から午後8時まで。土・日曜日は午前9時半から午後6時まで。

 詳細は健康推進課へ。電話番号は23―5311。




 


11月16日(木)

大崎市の公共事業評価監視委員会
 事業継続は妥当=@ 下水道事業(岩出山)と横須賀住宅(田尻)建て替え


 大崎市の公共事業評価監視委員会が15日、市役所内で開かれ、審査対象となった公共下水道事業(岩出山処理区)と、市営住宅建て替え事業(田尻・横須賀住宅)の二事業について、事業継続を妥当と判断し、伊藤康志市長へ伝えた。

 市の監視委員会は、市長が委嘱する委員5人で構成される。採択から5年たっても事業着手していないものや、10年経過して本工事が完了していない事業などが審査の対象。

 岩出山の公共下水道事業は平成9年度に着手し、計画では平成34年度までに岩出山中心部の259ヘクタールを、約66億3600万円をかけて整備する。

 本年度中に整備率が29%まで進む予定で、平成16年度から一部地域で共用が始まっている。来年度以降、内川北部の幹線整備と枝線工事を進める。

 公共事業の落札額は、行政側が積算したものを大幅に下回る例が出ており、審議では「事業費の積算は妥当か」といった質問があり、下水道整備課では「計算は国や県の定めた基準に基づいて行った」と説明。また、水洗化率を高める対策の必要性を指摘する意見もあった。

 横須賀住宅の建て替えは平成7年度から始まった。計画では平成28年度まで55戸建設する(総事業費は1億3580万円)が、平成8年度までに8戸建設したあと、事業はストップしている。

 建築住宅課では、現在の入居者の事情などから計画通り進まないことや、市営住宅建設は福祉政策の1つであることを説明、委員会が了承した。

 同課は市営住宅の整備計画を策定中で、横須賀住宅の整備も盛り込みたい考えだが、同事業は新市建設計画に含まれておらず、事業実施時期は決まっていない。

 一方、同日は、審議の前に委員への委嘱状交付式があった。委員の任期は2年。

 委員は次の通り。敬称略。

 山田晴義(宮城大教授)、菅原忠男(古川)、小関陽子(三本木)、千田秀一(田尻)、片倉美智子(岩出山)




大規模地震想定し訓練
 大崎市民病院 医療安全推進週間で

 大崎市民病院は、医療安全推進週間(19日から25日)にあわせ、職員を対象に医療の安全対策を推進する講習会、大規模地震を想定した訓練を実施し、このほか市民を対象にAED(自動体外式除細動器)を使った救命講習会を開く。

 地震災害を想定した訓練は、24日午後2時から、市民病院全施設で実施する。患者の安全な場所への避難誘導や搬送、情報の伝達などを訓練する。

 また訓練終了後、職員を対象に感染症・インフルエンザ対応講習会、抗がん剤の使用講習会を医療情報支援センターで開く。

 救命講習会は20日午前9時半から、同センターで開催。古川地区の自主防災組織関係者や中学校教員ら24人が参加する予定。

 このほか、医療安全器具の展示、災害時の非常食の展示も本院内で期間中に実施する。

 また22日には、弁護士を講師に、「医療紛争」について考える研修会を開催する。
 
  



11月15日(水)

農薬の成分を検出
 生活用水の濁り 加美町北川内


 11日午後5時ごろ、加美町北川内の山林で、生活用水に使われているわき水が白く濁っているのを近くの住民が見つけ、警察に届けた。加美署で鑑定したところ、15日、農薬の成分が検出された。同署では、農薬を投入した者がいるとみて、調べている。

 わき水は、近くの家で飲料水として利用しており、町民が蛇口をひねったところ異臭があり、濁っていたため水を引いているわき水を確認したところ、白く濁っているのを発見、警察に届け出た。

 同署は、地域住民に知らせて注意を呼びかけ、不審な人物や車を見なかったか、付近で聞き込みを行うなどして捜査を進めている。




功労者に感謝状
 大崎市古川シルバーフェスティバル


 大崎市社会福祉協議会(森谷尚生会長)が主催する「大崎市古川シルバーフェスティバル」が15日、大崎市民会館で開かれ、事業推進功労者・団体に感謝状、表彰状を贈ったほか=写真=、民謡などステージ発表もあり、訪れた高齢者が楽しいひとときを過ごした。

 会場には、招待を受けた古川地区の65歳以上、約1000人が訪れた。

 感謝状、表彰状が贈られたのは29の個人・団体で、森谷会長が1人1人に手渡した。

 ステージ発表では、大崎市古川老人福祉センター趣味の教室の受講者が、民謡や大正琴など日ごろの練習の成果を披露。このほか幼稚園児や小・中学生、短大生もステージに登場し、親子で踊ったり、歌を歌うなどして、お年寄りが盛んに拍手を送っていた。

 感謝状、表彰状が贈られたのは次の通り。敬称略。

【感謝状】
▽社会福祉功労
(株)古川美装社代表取締役・狩野寿一、遠藤金也、豊島哲、県美容業生活衛生同業組合、山内美恵子、斎藤恵美子

▽社会福祉協議会役職員功労
 菅原忠男、永塚正子、小玉順子、赤坂玲子、佐々木盛夫、伊藤守弘、氏家幹夫、佐々木直一

【表彰状】
▽社会福祉協議会役職員功労
 遠藤敏栄、斎藤富郎、村田時夫、青沼きく江、鎌田衛、三田経雄、菅原源吉、坂井忠孝、会田征子、鈴木俊夫、米城夏江、森知家良、木村邦道、樋口美光、鹿野信治




15歳少女に性的行為 日系ブラジル人逮捕  古川署

 古川署は14日、青少年健全育成条例違反容疑で、日系ブラジル人のヨシオ・キクチ・ナカノ容疑者(20)=埼玉県朝霞市=と、大崎市古川在住のブラジル人(19)を逮捕した。

 2人は今月2日深夜、大崎市古川の逮捕された19歳少年のアパートで、同市内の15歳のアルバイト少女に性的な行為をした。
 



みやぎ芸術銀河美術展 緒絶の館

 みやぎ芸術銀河美術展は28日から来月3日まで、大崎市民ギャリー「緒絶の館」で開かれる。

 県内在住の芸術家が発表した書や工芸などを展示。 

 入場は無料。

 詳細は緒絶の館まで。電話番号は21―1466。





11月14日(火)

山水図を大崎市に寄贈
 大曽根柳崖(古川出身)の作品

 大崎市古川の大曽根永一郎さん(81)が14日、明治から大正初めに活躍した古川出身の南画家、大曽根柳崖(1862―1916)=本名・源蔵=の山水図を大崎市に寄贈し、市民ギャラリー「緒絶の館」で伊藤康志市長が出席して寄贈式が行われた。

 柳崖は古川・稲葉の生まれ。仙台の明治期の南画家として著名な茂庭竹泉に師事し、東京や京都で研さんを積んだあと、愛知県内で活躍。晩年は病気療養で仙台に移り、亡くなっている。愛知県内には全盛期の作品が多く残されていて、仙台にあるのは晩年のものが中心という。

 柳崖は、作品を寄贈した永一郎さんの大おじにあたる。作品は、表具師だった永一郎さんの父、故・良雄さんが30年ほど前に譲り受けたもので、紙に丸められていたものを良雄さんが表装したという。

 永一郎さんは、高齢になったことや、作品を多くの市民に見てもらいたいと、市へ寄贈することに決めた。

 作品は墨で描かれた風景画で、高さ1・5メートル、長さ3メートルほどの大きなもの。描かれたのは明治26年で、県内では珍しい全盛期の作品という。

 市民ギャラリーでは、来年度以降に開く所蔵作品展で市民に公開する予定だ。伊藤市長は「市民の宝として大切に守っていきたい」と感謝。永一郎さんは「多くの市民に見てもらい、古川出身の柳崖についてわかってもらえれば」と期待していた。

【写真・柳崖の作品と、寄贈した永一郎さん(右)と伊藤市長(左)】




不法就労を助長東松島の男逮捕 古川署

 古川署は13日、不法就労を助長した出入国管理・難民認定法違反容疑で東松島市赤井の会社役員、伊藤彪容疑者(62)を逮捕した。

 調べでは、伊藤容疑者は、大崎市古川の風俗店で働くことを知っていながら、興行目的でフィリピンから女性を入国させる手続きを代行。女性は9月26日から10月4日までの間、ホステスとして働いた。




窃盗で男逮捕 古川署

 古川署は13日、住所不定・無職、佐々木龍也容疑者(30)を窃盗容疑で逮捕した。
 
 調べでは、佐々木容疑者は同日午後4時ごろ、仙台市青葉区本町の路上で、59歳会社員所有の普通乗用車(時価合計約20万円)を盗んだ。




市民病院が看護師募集 来年4月採用

 大崎市民病院は、来年4月採用予定の看護師の選考試験を12月中旬ごろ行う。

 採用予定人数は30人程度。

 応募資格は、昭和46年4月2日から昭和62年4月1日までに生まれ、看護師養成機関卒業者・卒業見込み者で、看護師免許を持っているか、取得見込みの人。

 試験内容は面接、作文、健康診断など。申し込み期間は今月30日まで(郵送は必着)。試験日、場所は受験者に直接通知する。

 詳細は大崎市病院事業局人事課人事係へ。電話番号は23―3311(内線205)。





11月13日(月)

新酒の出来は上々
 一ノ蔵が松山地区のまつりで披露


 大崎市松山地区で11・12日、「第3回松山邑まつり」が酒ミュージアム周辺で開催され、初日に地元の蔵元、「一ノ蔵」が新酒のお披露目をした。

 振舞われた新酒は、9月22日に仕込まれ、今月3日にしぼられたもの。一ノ蔵では、地元で原料の米を直接生産しているが、今年は収穫が1週間程度遅れ、同日の新酒披露にやっと間に合ったという。松本善文・一ノ蔵社長は「作況指数は96だったが、米の品質は良く、すっきりして飲みやすい酒ができた」と語る。

 一ノ蔵の「1」にあやかり、11日の午前11時11分に合わせて、まつりに訪れた市民が一斉に乾杯。会場には、振る舞い酒を求める市民が列を作り、新酒の出来を確かめながら味わっていた。

 まつりでは、農協や地元企業が農産物、みそ・しょうゆの直売を行ったほか、近くの社会教育施設では松山地区民の文化祭も開かれ、大勢の市民でにぎわっていた。


【写真・振る舞い酒を求めて列をつくる市民】




教育に関心を高めて 県合庁でパネル展 30日まで

 家庭教育や青少年健全育成へ意識を高めてもらおうと、県大崎合同庁舎1階ロビーでパネル展が開かれている=写真=

 同展は県大崎地方振興事務所が主催して行っている。今月は「青少年健全育成強調月間」であることや、県が条例で昨年、教育への関心を高めようと11月1日を「みやぎ教育の日」と定めたことを、県民に広く知ってもらおうと開いた。

 子どもと接する際の留意点が書かれたパネルが設置され、親の意見を押し付けないことや、愛情を持って接するよう訴えているほか、大崎地方の小・中学校の学習の取り組みや、PTAの活動を紹介するコーナーを設けた。

 また、薬物・たばこの害についてまとめたパンフレットも置かれ、訪れた県民は、教育や非行防止にあらためて意識を高めていた。

 同展は今月30日まで。




車と原付自転車衝突、男子高校生が死亡 涌谷町

 11日午後9時6分ごろ、涌谷町涌谷の県道で、同町涌谷上町の臨時職員、安部昭容疑者(66)運転の普通乗用車が反対車線へはみだし、対向してきた同町下郡垂氷の高校生、安倍直也さん(17)運転の原付自転車と正面衝突、安倍さんは大崎市内の病院に運ばれ、約1時間後に死亡した。

 遠田署は、安部容疑者を業務上過失傷害容疑で逮捕、事故原因を調べている。




傷害容疑で松山の男逮捕 遠田署

 遠田署は13日、大崎市松山千石字松山17、土木会社社員、早川勝政容疑者(44)を傷害容疑で逮捕した。

 調べでは、早川容疑者の車が同日午前1時半ごろ、美里町内の飲食店駐車場で、涌谷町内に住む男性飲食店従業員(21)の車に接触して口論となり、男性の首をつかんで激しくゆさぶり、首をひっかくなど傷を負わせた。

 早川容疑者は当時、酒を飲んでいたといい、同署で犯行当時の状況を詳しく調べている。